街角の午後
もう40年も見続けてきたけど何にも変わってない気がする。
きっと上辺だけ見て来ただけなんだと思う。
写真は新宿です。でも、新宿を撮影したとは言えない訳があります。
僕にとっては普通の街なのです。
新宿と言えば写真家 渡辺克巳さんがいました。
渡辺克巳さんの話になれば少しあつくなります。自分も必死で写真を撮っていた時期がありました。カメラ毎日の『アルバム』にはよく応募したものです。
保留といって選内に残ったことは有るのですが、結局は載ることができませんでした。
衝撃的だったのは渡辺克巳さんの『新宿群盗伝』が掲載された時でした。これには絶対適わない!それ以降カメラ雑誌へのチャレンジは終わったのです。
一度新宿2丁目のちょっと怪しい場所で渡辺さんにお会いした事があります。ストリップ劇場の写真を見せていただいた。イメージと違って優しいおっちゃんだったと思います。たしかその時に写真って何でしょうね?みたいな問いに対して渡辺さんは「魚を頭から尻尾まで残さず食べる・・・」とか言ってた。正直よく分からなかった。
今になれば何となく少し理解できます。自分もちょっとだけ成長できたのかな。
やはりあの頃から比べれば新宿は大きく変わっていますね(笑)
生前にお会いしたかったです。会ったとしても『お主、誰だったっけ?』と言われたろうな。
by kazu_seaside
| 2010-06-15 22:53
| 風景